横たわって自分の体の重さを自分で感じて、その重さにまた憂鬱になって寝返りをうつ。地元で1番顔が可愛い子の名前でメイドさんになってみたい。そうすることで殺せる感情がある気がする。そうすることで失うことができる私がいる気がする。体ごと空っぽにして、誰でもいい、その隙間に自分以外の誰かの要素をいっぱいに詰め込みたい。小学校のころ想像していた赤色が、理科室が、あの匂いが、虚しいだけだった。結局、全部虚しいだけだった。