2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

八月

そこは八月。私の脳内ではボリュームを絞った蛍の光が流れている。私だけを残してそこは八月、だったのだ。 私の葬儀では、生前私が言っていたように、私の好きなお香が焚かれ、式場の中はゆらゆらとした雰囲気が漂っている。一面に私の好きな花が置かれてい…

はて

反射する白に汚された朝のなかで 貧血ぎみなきみを想う くたくたになった光が まあたらしい背骨を撫でていく 幸せはいつもすこしだけ 言葉以外の何かに似ていて、 それに気づくとき 懲りずにぼくは泣いてしまう 言語化できない幸せは孤独だから、 ぼくたちに…

7/10 架空日記

カッパを着たヤンキーに睨まれる。家から100mくらいのところで迷子になる。めずらしく雨。この間買ったピンク色の傘をさしてみる。とくにテンションはあがらない。 図書館に行くたびに甘めの頭痛におそわれる。安い香水のにおいがする車内を思い出し吐きそう…