インターネットの

私はきっと最低です。最低だから、日記を続けて書くことすらできません。「さえ」と「すら」の違いすらわかりません。何一つ文脈を知りません。嫌いな人の悪口を好きな人と言いながら、好きな人に嫌われることをなによりも恐れています。好きな人に嫌いと言います。嫌いな人ににこにこします。にこにこしたあとにツイッターを開きます。スマホ依存症なのでよく腱鞘炎になります。自分の顔が嫌いなので人の顔のことも気になります。ご飯を綺麗に食べられません。そしてそれを育ちのせいにします。ホットドッグを食べて手をべとべとにしながら悲しくなります。賢いと思われたいので何も話さないほうがいい、といつも思っています。思っているのに嘘を誤魔化すみたいに口は勝手に動きます。嘘は誤魔化せば誤魔化すほど嘘として確立します。私は嘘をつくのが下手です。そしてそんな自分を可愛いと思ってほしくて必死になってにこにこします。にこにこしたくないのに自分のためににこにこするのは悲しいと思っています。悲しいときは歌を聴きます。歌は悲しみを綺麗にしてくれます。私をフィクションにしてくれます。感情に言い訳をしてくれます。私の好きな歌を君は知っています。君の好きな歌を私は知りません。君をストーキングして、その歌を知ってしまったときがあります。今は知りません。知らないことにしました。私は最低です。最低だから、何も知らないことにしました。