そこは八月。私の脳内ではボリュームを絞った蛍の光が流れている。私だけを残してそこは八月、だったのだ。 私の葬儀では、生前私が言っていたように、私の好きなお香が焚かれ、式場の中はゆらゆらとした雰囲気が漂っている。一面に私の好きな花が置かれてい…
引用をストックしました
引用するにはまずログインしてください
引用をストックできませんでした。再度お試しください
限定公開記事のため引用できません。