怖い夢を2つ、見た

⑴インターホンが立て続けに鳴る。ただ事じゃない、とカーテンの隙間から見てみると作業服を着た知らない男が一人。継続して鳴るインターホンと体格のいい見るからに怖そうな男に怯えながら見守っていると、男をじっと見ている男の子が2人、自転車を押しながら家に近づいてくる。今だと思い、玄関のドアを開ける。助けてください!!と叫ぶと2人の男の子は警察を呼んでくれた。警察官がすぐに来て安心していると、作業服を着た男が私にどんどん近づいてくる、警察官は見守るだけで何もしない。

その男は「俺は絵が描けねえんだよ!!!!」と泣き叫びながら私の近くまで来た。とにかく恐ろしくて小さくなっているといきなりペインティングナイフを私に向かって投げてくる、警察はなぜかにこにこしているし、私は状況がわからない。恐る恐る投げつけられたペインティングナイフを見ると赤い絵の具が少しついていて、それを見た途端安心して泣いてしまった。泣いている私を見ると、にこにこしていた警察官も男を捕まえてくれた。男がパトカーに乗せられて遠くに行ったのを確認したあとも私は何もわからないまま、庭にうずくまっている、夢。

 


⑵好きなアーティストが亡くなったというニュースを見る。急いでインターネットで調べると、ファンのための小さいセレモニーがあるらしいのでそれに参加することにした。(この段階の私は何故か落ち着いている)ネットに記載されていた会場まで行くとそこは見るからにイルカショーをする場所で戸惑うが、狼狽えているのは私だけ。これが普通なのか、と座る。とくに何も起こらないがこれが儀式なのだということをなぜか理解する。自然に涙が出てきて、恥ずかしくなる。すると1人のファンが急に頭上から水の中に落下する。よく見ると普通のイルカショーより底が深い、みんな黙ってそれを眺める。その人はいつまで経っても戻ってこない。怖かったけど、それよりも好きなアーティストの死が悲しくて、帰って落ち着くためにエスカレーターに乗る。登ってきたときとは雰囲気がまるで違っていて怖くなる。30分くらい乗ったり降りたりを繰り返して疲れたので床に座っていると友達が来た。今晩は泊めてくれると言うので家に入り、ゆっくりする。いつもとは違う場所に家があったけど、聞いてはいけない気がして黙ってじっとしていると、知らないおじいさんが入ってきた。おじいさんはピアノの前に座ると、私の好きな曲を弾いてくれた。だんだん眠たくなってきてベッドで眠る、夢。