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はるちゃんと遊んだ。はるちゃんは髪が赤くてやわらかい。いつ見ても華奢で、中学校に入ってからかけだした茶色い縁の眼鏡がよく似合っている。はるちゃんは天然で純粋でおかしい。正午に｢今日の昼から遊べる？｣と言ってくるし、右と左がわからない。感情がすぐ顔に出るから嘘はつけないし、つかない。私ははるちゃんが大好きだから、3年も会っていなかったのに好きな人を1発で当てたし、ズッ友を聴いて思い出すのはいつもはるちゃんだ。

4年前、はるちゃんは急に眠ってしまう病気を持っていた。治ったのかは知らないけど、いつでもどこでも急に眠ってしまうらしい。はるちゃんから直接聞いたことは1回もないけど、田舎なのでどこからか噂が回ってきた。はるちゃんにぴったりで美しい病気だから、薬なんか飲まなくていいのに。

はるちゃんは少し変わった。少し難しい単語を使うようになった。使い方はやっぱりおかしいけど、眼鏡のせいもあって少し賢く見える。あと、男の人に襲われるのは怖いことだ！と言っていた。はるちゃんがあまりに無知だから、友達が教えてくれたらしい。

お互いに少し変わってしまったので、あの頃の聖地巡礼をした。はるちゃんはセイチジュンレイ？と不思議そうにしていたので、聖地を巡ろうよと言ったらなぜかケラケラ笑っていた。まず、私たちが小さい頃よく遊んでいた｢例のトンネル｣へ行くと、はるちゃんはトンネルが小さくなった…とつぶやいていたので、はるちゃんが大きくなったことを教えたら、感動していた。トンネルで写真だけ撮って｢例の公園｣へ行った。例の公園で2人でブランコを漕いでいると何故かおかしくなって大笑いした。はるちゃんは笑っている私をじっと見ながら私より笑っていた。それから、喉が乾いたので自動販売機でジュースを2つ買って少し話した。私ははるちゃんに対して自分が言われたくない言葉を言ってしまう。今日は、｢私が男だったら、はるちゃんと付き合いたいと思うかも｣とか言ってしまった。でもはるちゃんはきっと何も考えていないし、嬉しそうにしていたので、後悔したけど自分を許した。

はるちゃんは顔の可愛いの基準がわからない。優しくていい人は可愛く見えて、逆はみんなブスに見えるらしい。だから、はるちゃんにとって私のことを悪く言う人はみんなブスで、はるちゃん曰く私は｢超かわいい｣らしい。はるちゃんは嘘をつかないので、それが逆におかしい。

はるちゃんの家までの道を自転車を漕ぎながら｢もう春だねえ｣と言ったらはるちゃんはびっくりしていた。びっくりしてから笑っていた。

多分、私のフォロワーならはるちゃんをもっと素敵に書けるのに、もったいないなあ…

ブログにはるちゃんのこと書きたいんだ、と言ったら｢ええ〜？いいけど、何書くの？｣と言っていたのであえて内容は言っていません(許可は取りました)

ちなみに、今日はるちゃんの家に行ったとき、出てきたはるちゃんは目が回っていて(冷蔵庫の前で何をするか忘れてぐるぐるしていたらしい)それが面白かったです。