黄色いあひる

湯船に今日の出来事をひとつひとつ浮かべる。手が思うように動かないのであひるの子どもは沈んでいってしまう。私は何も出来ずに沈んでいくあひるをじっと見る。塗装が剥がれかけて、目のくぼみが露出しているあひる。考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない考えたくない…何も考えたくない、あひるの消えかけた目がこっちを見る。ごめんね、明日なんか創ってしまって。