7/10 架空日記

カッパを着たヤンキーに睨まれる。家から100mくらいのところで迷子になる。めずらしく雨。この間買ったピンク色の傘をさしてみる。とくにテンションはあがらない。

図書館に行くたびに甘めの頭痛におそわれる。安い香水のにおいがする車内を思い出し吐きそうになる。図書館のトイレは流れる時間がやけに長くて不安になる。永遠なんて永遠に来ない。

公園のからくりに気づいてしまう。とりあえず水たまりの周りをぴょんぴょんして時間をつぶしてみる。湿度が高いと皮膚が伸びてしまって心臓の音がだめになる。面倒くさいときはとりあえず爪を噛む。公園の動かないうさぎは産まれたときから死んでるっぽい。

スーパーのネギの悲鳴を聞いてしまったので耳をふさぐ。女の子が床で転ぶ。店中に笑いの渦。早歩きでお菓子コーナーに行き、チョコレートだけを持ってレジに行く。スーパーを出るとチョコレートは溶けていた。

本屋に行く。カッパを着たままの人々が雑誌コーナーで立ち読みをしているので、本の文字は滲んでいる。解散したバンドのことを考えながら、そこまで好きではないけど流行ってる漫画の新刊を買う。

家に帰る。諦めて溶けきったチョコレートを舐める。視力が悪いのでみんなには見えるものが見えない。風呂は熱いと孤独になる。湯冷めすると1回死ぬ。湯冷めする前に寝ようと頑張ってみたが、チョコレートのせいで眠れない、からこうして日記を書いている。