はて

反射する白に汚された朝のなかで

貧血ぎみなきみを想う


くたくたになった光が

まあたらしい背骨を撫でていく

 

幸せはいつもすこしだけ

言葉以外の何かに似ていて、

それに気づくとき

懲りずにぼくは泣いてしまう

言語化できない幸せは孤独だから、

ぼくたちにぴったりなはずなのにね

 

幸せを溶かして、永遠に近い静けさになろう

そうしていつまでもさまよっていよう

二人以外何も見えないように、きみを抄出してしまおう

ぼくらはどうしようもないからね

二人で世界一弱虫だからね

口には出せないものを持ち寄って

いつまでもこのままでいよう

みんなが気づかないふりをしている世界の隅で

どうしようもなく

たたずんでいよう