流れ

日が暮れて暗くなった自分の部屋で詩を読んだ。ひとつずつ拾っていく文字がゆっくり連なり意味をつくっていくことを流れていくことを、わたしは知った。それは発光ではなかったけれど、太陽に照らされた月に照らされた私たちだ、地球だ、と思った。そのうち部屋はさらに暗くなり、わたしは詩とそれ以外の区別がつかなくなった。よろよろと歩きギターを倒し、音がなり、その音が止んだとき、わたしは、わたしは波になりやっと部屋を見渡せたのだ。